第９回
音の高さの知覚 その２
言語聴覚士のための聴覚心理学
第９回
音の高さの知覚 その２
| 今日のポイント | |
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蝸牛の模型を作ろう！ |
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場所説 |
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頻度説 |
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音圧と周波数情報の変化 |
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復習テスト |
１．蝸牛の模型を作ろう！
モールを工作用紙に貼り付けて、スズランテープを上からかぶせる
傘袋をかぶせて空気を入れ、輪ゴムでとめる！
高さの知覚の理論
２．場所説
周波数により内耳の「基底膜上の異なる場所」に興奮が起こり、
その結果周波数ごとに異なる神経によって興奮が伝えられる。
→周波数分析、フーリエ解析をしてる！
| 【ここがポイント！】 | ||
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音の周波数と基底板の振動 | |
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【ここがポイント！】 蝸牛の。。。 入り口は高い周波数 先端は低い周波数 |
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| ↑ ここが入り口 | ||
| 高い音 |  |
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| 低い音 |  |
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ヘルムホルツ 共鳴説 蝸牛の基底膜を「共鳴器の集まったもの」とした
ベケシー 基底膜振動の進行波モデル→基底膜上に「進行波」が存在する
蝸牛上の神経の反応は１点ではなくある程度広がりをもっている！
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CochSimを使ってみよう！ | |||||
| ロンドン大学（UCL）のHP CochSim  - Cochlear Simulation このソフトで蝸牛の基底板の振動を見てみよう いろいろな音に対する蝸牛の振動の様子が観察できる |
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| サムネイルをクリック すると大きく見えます。→ |
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| 画面上部の音声が、右側の蝸牛の基底板の「特定の周波数」のところを振動させる 様子がデモで見られます。 縦軸に周波数の目盛があります。 |
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| 見てみたい音をメニューから選んで。。。 ①パルス波 ②パルス列 ③ノコギリ波 ④ノコギリ波(no...) ⑤サイン波 ⑥矩形波 ⑦２つのサイン波の合成 ⑧ホワイトノイズ ⑨母音[a] ⑩母音[i] |
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スタートボタンを押すとデモが始まります。 | |||||
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再生する音の周波数が変えられます。 | |||||
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再生する音の波形の振幅が変えられます。 | |||||
| Imput→print | 画面の印刷ができます。 | |||||
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入力音のよって反応の違いがどのように出るかを観察しよう。 | |||||
３．頻度説
音の周波数情報が蝸牛神経の発火頻度として脳に伝えられる。
つまり、音声波形と神経発火が同期している！
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位相固定 | →神経発火が波形に同期している | |
| 波形 |  |
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神経発火 |
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| 波形のピーク(一番強くなっているところ）[に↑を書いてみよう！ |
位相固定の限界→5000Hzくらい それ以降は高さの感覚が鈍くなる
なので。。。
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斉射説 | Wever | |
| 波形 | |
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| 神経発火１ |
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神経発火２ |
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神経発火３ |
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神経発火４ |
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| 波形のピークに↑を書いてみよう！ |
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ひとつの神経では追いつけない速さになっても,複数の神経が協力すれば追いつける！    |
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二元説 周波数情報と時間情報を同時に利用！
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今のところ有力な説は？（テキストによると） |  |
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| ●高い周波数では | 場所説 | |||
| ●中間の周波数では | ２つのメカニズムによる | |||
| ●低い周波数では | 頻度説 | |||
他にも説がいろいろある！ 今後に注目しよう。 |
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４．音圧と周波数情報の変化
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Hear Lossを使ってみよう！ | ||||
| ロンドン大学（UCL)のHP Hear Loss 音の強さ・周波数・スペクトル情報を変化させて様々な要因による「難聴を体験」するソフト |
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| サムネイルをクリック すると大きく見えます。→ |
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| Speech/Music/Noiseのボタンから聞く音を選びます。 ２つ以上を同時に聞くこともできます。 |
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| 次に、何を聴こえにくくするかを選びます。（３種類） ①振幅に対する感度 ②周波数帯 ③スペクトル情報 それぞれについて難聴度をどのくらいにするかを選びます。 →それぞれの帯をマウスでクリックします。（１０段階変化します） |
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スピーチ・音楽・ノイズによって「同じ条件の聴こえ」でも違いがあるだろうか？ |
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| あるとしたら、その理由を考えてみよう。 |
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【ちょっと国試に挑戦】 |
| 第3回午前81 | |
| 音の周波数情報の伝達に関与するのはどれか。 | |
| a. 音波と相似の電圧波形 b. 蝸牛神経の発火頻度パターン c. 蝸牛基底膜上で興奮が最大となる位置 d. 蝸牛基底膜上の進行波の波形 e. 聴覚系の神経活動の総量 1.a、b 2.a、e 3.b、c 4.c、d 5.d、e |
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| 全部できたかな？ |
５．復習テスト
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それでは、まとめのテストです！ |
