第６回
音の大きさの知覚
言語聴覚士のための聴覚心理学
第６回
音の大きさの知覚
| 今日のポイント | |
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フェヒナーの法則 |
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等ラウドネス曲線を見てみよう！ |
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スティーブンスのべき法則 |
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ウェーバーの法則 |
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復習テスト |
１．フェヒナーの法則
「感覚は刺激の対数に比例する」
感覚は弱い刺激には敏感だが、強い刺激には鈍感である
→等ラウドネス曲線の1000Hzの値がこれを反映している
弱い音はちょっと強くなっただけで「大きくなった！」と感じるけど、
とっても強い音は同じだけ強くなっても感じない！
デシベル
→数値の増加が人の感覚に合っている。
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対数方眼はこうなってる | ||||||||||||||||||||||||||
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| この繰り返しが続いている！ 対数尺や対数方眼紙を見てみよう |
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２．等ラウドネス曲線を見てみよう！
ラウドネスって人が聞こえる「音の大きさ」だったよね。
音の大きさを実験で調べたグラフがあるんだ。
見てみよう。
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 言語聴覚士講習会テキストより |
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| 1000Hzのところを基準にして、同じ「大きさ」聴こえるそれぞれの周波数の音圧を線で結んだもの 1000Hzのところの音圧レベルの数字を使っ○○phoneという 人による聴覚実験で作った曲線  |
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産総研「サイエンスタウン」 人の耳に合わせた国際基準
産総研「等ラウドネス曲線改定 ISO226」
上のHPを見つつ以下に大体の値を写してみよう！
| フレッチャー・マンソンの曲線 | ||
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アメリカ・ベル研究所(1933) 40ホーンの線は 騒音計のA特性に使用 |
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| ロビンソン・ダッドソンの曲線 | ||
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イギリス(1956) ISO R226 |
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| 新ISO規格（鈴木・竹島の曲線 ISO226 2003） | ||
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今はISO 226が最も使われているけど、３つとも使われることもあるので気をつけよう！
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補充現象 | ||||
聴覚障害の時間に補充現象って習ったかな？ ある強さまでは聴こえないのに、聴こえだす急激に大きく聴こえる現象だっ たね。それに近いことが「等ラウドネス曲線」の低い周波数のところであるの が分かるよ。 1000Hzより63Hzを比較すると。。。 63Hzのところは、なかなか最小可聴値にならないけれど、聴こえはじめると、 各線の間隔がとっても狭いのがわかるね、これは少し音が強くなっただけで、 ものすごく大きくなったと感じているってことなんだ。  |
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３．スティーブンスのべき法則
「感覚は刺激の何乗かに比例する」
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ソーンについて | ||||
 言語聴覚士講習会テキストより |
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1000Hz, 40phon(40dBSPL)の時、1soneとする 音の大きさの比率を表す→比率尺度 １ソーンの２倍が２ソーン、１/2の大きさが0.5ソーン 人のよる実験で得られた値 30phon 以上で。。。 10phon増えると音の大きさは約２倍とほぼ一定になっている。 |
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４．ウェーバーの法則
「検知できる最小の変化量は刺激の強さに比例」
弱い刺激はちょっと変化しただけでも感じるけど、強い刺激は相当変化しないと感じない
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【ちょっと国試に挑戦】 |
| 第3回午前82 | |
| 音の心理的大きさについて正しいのはどれか。 | |
| 1. 音圧レベルが等しい2つの音の大きさは等しい。 2. 1,00O Hzの純音では音の大きさのレベルと音圧レベルの値は等しい。 3. 音圧の増加に伴う音の大きさの増加率は10O Hzより1,00O Hzの方が大きい。 4. 10フォンは1フォンの大きさの10倍である。 5. 10ソーン増すごとに大きさは約2倍となる。 |
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| 第8回午前83 | |
| 1,000Hz、40dBSPLの純音の強さを10倍にした音の大きさはどれか。 | |
| 1. 約１ソーン 2. 約２ソーン 3. 約３ソーン 4. 約６ソーン 5. 約10ソーン |
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| 第10回午前81 | |
| 感覚レベル２０ｄBの純音の音圧の弁別について誤っているのはどれか。 | |
| 1. 弁別閾はPaで表す。 2. 比弁別閾はｄBで表す。 3. ウェーバーの法則が成り立つ。 4. 内耳性難聴では１ｄBの違いを弁別できる。 5. 内耳性難聴では比弁別閾が低下する。 |
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| 第11回午前42 | |
| 健聴耳で１ソーンのラウドネスとなる音圧が最も大きいのはどれか。 | |
| 1 125Hz 2. 250Hz 3.. 500Hz 4. 1000Hz 5. 2000Hz |
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| 第11回午後40 | |
| 音の振幅を変えないで持続時間を1秒から0.002秒にしたときの聴覚閾値 の上昇量に近いのはどれか。 |
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| 1 0dB 2. 10dB 3. 20dB 4. 30dB 5. 40dB |
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| 第13回午前42 | |
| 50dBSLにおける音の強さの弁別閾で正しいのはどれか。 | |
| 1. 周波数が高くなるほど小さくなる。 2. 周波数が低くなるほど小さくなる。 3. 周波数による差は、ほどんどない。 4. 1000Hz付近で最も小さくなる。 5. 1000Hz付近で最も大きくなる。 |
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| 第13回午後24 | |
| ウェーバーの法則について誤っているのはどれか。 | |
| 1. 丁度可知差異を物理量で除したものをウェーバー比という。 2 .ウェーバー比は物理量を動かしてもある範囲内で一定である。 3. 感覚の大きさは物理量に比例する。 4. ウェーバー比はさまざまな感覚モダリティにおいても同じである。 5. フェヒナーの法則に発展した。 1. a,b, 2. a,e 3.b,c 4.c,d 5.d,e |
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| 全部できたかな？ |
５．復習テスト
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それでは、まとめのテストです！ |
