第１５回
様々な聴覚現象 その２
言語聴覚士のための聴覚心理学
第１５回
様々な聴覚現象 その２
| 今日のポイント | |
 |
音の３大要素 |
|
音色 |
|
音色の多次元構造 |
|
周波数弁別閾 |
|
復習テスト |
１．音の三大要素
高さ・大きさ・音色
→聴覚についてのものなので「強さ」でないことに注意！
２．音色
①聴覚に関する音の属性の一つで、物理的に異なる二つの音が、たとえ同じ音の大きさ及び高さで
あっても異なった感じに聞こえるとき、その相違に対応する属性。（JISの定義）
②音源が何であるか認知するための手がかりとなる特性であり、音を聞いた主体が音から受ける印
象の諸側面の総称。（音響学入門 日本音響学会編 の定義）
→音の周波数スペクトル、その時間変化、音の強さの時間変化に関係ある！
３．音色の多次元構造
 |
音色の多次元構造 （SD法による） | ||
SD(semantic differential)法って？ 形容詞尺度を利用して絵画、音楽などの印象を科学的にとらえる方法。 ５段階または７段階の評価尺度を用いる |
|||
| 美的因子 「きれいな…汚い」「澄んだ…濁った」など 迫力因子 「迫力ある…もの足りない」「豊かな…貧弱な」など 金属性因子 「深みのある…金属性の」「鋭い…鈍い」 （柔らかさ因子） 「固い…柔らかい」 |
|||
４．周波数弁別閾 →周波数の変化
２音を続けて聞いて、正答率75%の周波数差を周波数弁別閾という。
70dBSPLの純音では約2Hz。音圧を上げると増加。
→臨界帯域幅より狭い
５．騒音・聴覚疲労
NC値（noise criteria）
定常騒音を対象にオクターブバンド測定値がこの曲線を下回る時にその曲線の値とする。
小野測器さんのHP
職場の騒音対策（法的基準）
茨城産業保険推進センターのHP
 |
【ちょっと国試に挑戦】 |
| 第7回午前82 | |
| 音の3属性に含まれないのはどれか。 | |
| a. 大きさ b. 高さ c. 強さ d. 周波数 e. 音色 1.a,b 2.a,e 3.b,c 4.c,d 5.d,e |
|
６．復習テスト
 |
それでは、まとめのテストです！ |
